恵比寿映像祭2023 テクノロジー?
私たちが日常目にする映像技術である、写真、映画、ヴィデオやアニメーション。これら映像表現のテクノロジーは、19世紀以降、大きく発展し、今日では高解像度のイメージや、より長時間の映像を処理することができるようになりました。映像技術は、より高精細で、より情報量の多いイメージを作ることを目指して発展してきたと言っても良いかもしれません。 技術には、一般化されて広く共有され、定着していくという側面がありますが、共有されるための規範は、誰が、いつ、どのように決めるのでしょうか?今当たり前に見ている高精細の映像が、100年後にどのようなリアリティとして受け止められるのかは誰も予測できません。歴史を振り返ったとき、技術が思いがけない要素として、働いていた、ということを発見することがあります。例えば、高解像度の映像の中に、あえて手作りの感触を含めることで、臨場感を高めるなど、時にアーティストの表現は、そうした技術の対話の中から生み出され、思いもよらない発見をする可能性を持っています。 恵比寿映像祭2023では、「テクノロジー?」というテーマを通して、多種多様な映像表現の実践を検証し、アートと技術との対話の可能性を考察していきます。